現代の子供たちの運動能力の低下は目に余るものです。 文部科学省が行っている「体力・運動能力調査」によると、子どもの体力・運動能力は、昭和60年ごろから現在まで低下傾向が続いています。現在の子どもの結果をその親の世代である30年前と比較すると、ほとんどのテスト項目において、子どもの世代が親の世代を下まわっていますが、一方で身長、体重など子どもの体格についても同様に比較すると、逆に親の世代を上回っているそうです。
このように、体格が向上しているにもかかわらず、体力・運動能力が低下していることは、身体能力の低下が如何に深刻な状況であることを示しているといえます。
なぜこのような状況が生まれてしまったのでしょう?
様々な要因原因が考えられますが、理由の一つとして“カラダ”を使った本能的な遊びが減った、やりにくくなった、ということがあると思います。
野生動物はじゃれ合い、取っ組み合う“遊び”の中から狩りなど生きていくための知恵をつけていきます、30年前なら子供たちが動物と同じように本能行動からくる遊びとして捉えられていたものも現代では”危険“だからと責任を取れない大人たちがリスクマネジメントして排斥され、またテレビゲームやインターネットなどの普及で公園にいるのにも関わらずゲーム機を持ちながらバーチャルな世界に浸る子供たち、果たしてこの子供たちが青年となり大人となった時、今以上の生活習慣病やストレス耐性が無くなり精神を病んでしまう人口がどれだけ増えていくのかと日本の将来をとても危惧しております。
武道空手少年クラブでは、空手本来の突き蹴りだけでなく、いわゆる取っ組み合いの中からの投げ技、抑え込みなどの寝技などを加えることにより、人間が本来持つ自然な運動能力を高め飛躍的に向上させて行きます。
さらに走る、跳ぶ、転げまわるなどの基礎運動も加えることにより、将来どんな格闘技、またスポーツに転向したとしても通用するたくましい子供に成長して行きます。
現在では他の競技と並行して習い事をしている子供も増えて行きますが、どの子供も試合では緊張もせず力を発揮し(一人で最低限の痛みを伴う武道空手以上に緊張する競技はなかなかありません)、また他を圧倒する運動能力で大活躍してくれているようです。
実際中学生になり空手を卒業し、他の部活動で活躍している子供たちの話をよく聞きます。
幼少期6歳までにある程度の運動能力を身に付けないと、脳の発達にも影響を及ぼし勉学の成績にも大きな影響をもたらせるというデータもあるようです。
文武両道の立派な大人になってもらうためにも、まずは武道空手で“カラダ”を鍛えることをお勧めいたします。