武道空手少年クラブで採用しているRF武道空手ルールというものは、突き蹴りといった従来の空手技術だけでなく、柔道やレスリングのような投技、抑え込みなどの寝技、さらに上級者になると、関節技、絞め技といったありとあらゆる格闘技術が含まれた総合格闘技(MMA)ルールです。このような多彩な技術を幼年期から学び磨いて行くことにより、運動能力を司る脳の神経、ニューロン、空間把握能力などの発達を促し様々な能力を身に付ける基礎を作ることができます。
また本人の性格や個性にあった戦い方を自らの創意工夫で作り出すことができるため、誰しもが創造力豊かで強い子供に成長する可能性も持ちあわせております。
近年の運動生理学では、幼少期に様々ななスポーツをさせることの方が、一つの競技を専門的に行うより脳神経の発達を促し、体の成長に悪影響を及ぼす故障や怪我を防ぐことが、大切と説かれており、スポーツ先進国のアメリカでは、中学生までは全国大会というものを禁止しているのだそうです。ですから夏は野球、冬はフットボールなど掛け持ちでスポーツを行うのが当たり前で、専門的に一つの競技に専念するのは高校生以上、日本のように幼少期からボールを投げ込んだり打ち込んだりすることにより高校生の頃には、他のスポーツは全くできず、しかも肘や肩がボロボロなんてこともありません。
その結果はオリンピックなどの国際大会でのメダル数をみれば一目瞭然です。ですから一つの競技の中で様々な運動能力を必要とするRF空手ルールというのは子供の能力開発にはとても有効なものなのです。
自然体・二足歩行の定義に沿った禅道会の“ワザ”を身に付け基本稽古や移動稽古、ミット打ちや投げの打ち込みなどの反復運動を繰り返す武道本来の稽古をして“磨いて”行けば子供たちの将来の可能性は無限に拡がって行きます。